4/15新型コロナウィルスへの対応について

新型コロナウイルスの感染拡大の対策として、政府は2020年4月7日、7都府県において緊急事態宣言を発令しましたが、その対象地域は全国に拡大しています。現在、物理的な移動や集会が感染拡大につながるリスクが高まることを理由に、多くの活動が自粛、延期、中止となっています。

ひきこもり、若者支援分野においても同様に、居場所、面談やプログラム等、開くことができない状況が続いているところも多い状況です。
私たちゆどうふも4月15日現在フリースペースを臨時的に閉所し、カウンセリングや訪問支援を電話やオンラインでの対応への切り替えを行っています。

私たちはこれまでひきこもり状態の若者やご家族の支援実践を通して、社会の中で孤立するということが人にどれほどの苦痛と生きづらさをもたらすかを痛感すると同時に、今の社会は誰でも孤立状態になりやすい構造であることを強く認識してまいりました。その中で支援活動を制限するということは誠に遺憾でありますが、『自分らしく人と社会とつながる』ことを念頭に置き、今できることをしっかり継続させていく所存です。

■ 状況が長引くことによる精神的負担

コロナウィルスの感染拡大は、先行きが読めない状況の中、活動に制限がかかる、気持ちが不安定になる、収入が減る等、私たちに様々な現象を引き起こします。

人と接する機会が失われ、孤立感を深めるという状況は精神的にも大きな不安とストレスを抱えることとなります。そこから体調を崩してしまったり、平常心が保てないことから何らかの問題行動に発展するようなケースも考えられます。

このような状況が何ヶ月、あるいは年単位で続く可能性があることを考えると、私たちは今感じているストレスや不安をどう扱っていくか、又新しい生活、行動を自分のものとしてどのように取り入れていくかについて、早期から考えていく必要があります。

そのためには以下のことが重要になってきます。

■ 自分自身の状況について落ち着いて受け入れていきましょう

ストレスが生じること自体は新しい場面に自分自身が適応しようとすることから生まれる正常な反応です。まずはそのことを認識しつつ、大きなストレスに対する反応が過剰になり過ぎた状況をどのように処理していくかについて落ち着いて検討する必要があります。その検討はできるだけ早いほうがいいでしょう。

■ まずは自分ができることを

未曾有の状況に直面する中でメディアを通して処理できないほど多くの情報が入ってくると私たちは自分自身どうふるまえばいいのかわからなくなったり迷ったりします。

そんな時は自分に無理を強いず、等身大の自分ができることを日々重ねることが大事です。

■ 今後の自分自身のあり方について考えてみましょう

その中であらためて自分の人生において何に楽しみを見出し、何を求めてきたか、そして今後何を大事にしていくかについてしっかり考えてみましょう。このような時間を確保するすることが今まで十分にできなかったという方もいらっしゃるかと思います。

■ 人と接点をもつ形を模索すること

今まで居場所や訪問等を利用していた方の中にも、自宅からほとんど出ず人と接しない状況におかれた人もいると思います。そのような状況では不安だけが先行してしまいます。自宅にいても人とつながれるよう電話やメールの活用、またオンラインツールの導入を検討してみましょう。

■ 無料電話/メール相談『福豆ライン』について

ゆどうふでは今回のコロナ感染という社会的危機を皆で乗り越えるため、無料の電話窓口を開設することにしました。いただいた電話、メールにはゆどうふの支援スタッフ、法人会員がご対応します。

  • 今の生活の中で居場所を見出せない
  • 将来が心配だ
  • 強いストレスを感じている

その他明確な言葉にはなっていなくても、言いようのない不安や孤立感を抱えているという方は遠慮なく電話、メールをください。

■ その他の取り組み

ゆどうふでは『福豆ライン』以外でも以下のサポートメニューを用意・実施しています。

  • 電話/オンラインカウンセリング
    専門職によるカウンセリングになります(有料)。オンラインカウンセリングではストレスチェック等の心理検査の実施も可能です。
  • オンライン講座の開催
    生活習慣、コミュニケーション、運動、食事等現在の生活が送りやすくなるための様々な講座をオンラインで実施します。

※オンライン活動にはZoomを使用します。使用方法がわからないという方は以下連絡先までお問い合わせください。

【電話受付時間】

(火)(水)17~20時 (土)13~16時

メールは24時間受け付けております。

【連絡先】

電話:090-9954-0102 / 042-814-6675

メール:info@yudofu.or.jp

今の状況が改善することをスタッフ一同心から願っております。

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