「ゆどうふ」とは
ゆどうふは『きみの声がだれかに届く』というコンセプトの下、 2004年に活動を開始しました。
ゆどうふという名の由来は、
『あたたかい鍋の中で、関わる人みんなのそれぞれの個性が発揮されるような場でありたい』
という願いが込められています。
一人ひとりにそれぞれ違った顔や性格や家族があるように、一人ひとりそれぞれが抱くいろいろな気持ち、考えがあると思います。自分にしか出せない気持ち、考えを表現する…自分だけの人生はそこから始まります。
焼き肉でもなくすき焼きでもなく、ゆどうふ。
実はお鍋に入る前から、一人ひとり特別な存在なんだということを当活動を通じて
一人でも多くの方に感じていただけたらと思っています。
ゆどうふでできること
フリースペースふらっと
東京都町田市にある登録制のフリースペース(一戸建て)です。利用される方は一人で過ごしたり仲間と過ごしたりスタッフに相談したりしています。
わらしべワークプロジェクト
町田市小山地区を中心に、地域で暮らす人、活動する団体の抱えるさまざまな困りごとを若者が有償で解決する取り組みです。自分がやりたいこと、得意なことで地域とつながることができます。
音楽(自己表現サポート活動)
自分らしく表現できる場の提供を目的とした文化活動を展開しています。地域での音楽会への参加や、子ども若者支援団体による多文化イベント「Youdo!Festival」の企画等を行っています。
アサーションプログラム
アサーションとは「自分も相手も大事にするコミュニケーション」のことです。このプログラムでは相手との人間関係を維持しながらも自己主張をしっかりと行うアサーティブコミュニケーションについて理論的、体験的に学び身につけます。
代表あいさつ
21世紀に入り早20年が経ちました。
コロナ禍はじめ、現代社会は未曾有の社会課題と直面する中で日々進んでいます。
国際情勢や国内の諸課題は収束を見せず今後のニューノーマルについて明快な展望を抱くことが難しい日々は変わらず続いており、今後の社会の在り方や若者の将来に思いを巡らす機会の多い法人の現場においてもその影響を少なからず感じます。
近年社会課題として注目を集めている高齢ひきこもり世帯の問題(8050問題)は依然として抜本的な解決、改善への道は見出せていません。一方でヤングケアラー、ケアリーバーといった比較的若い世代においても大きな課題が注目されるようになり、青年期ひきこもりに対する予防支援が立ち遅れ、まさに課題が山積する状況です。
国、自治体もさまざまな施策を検討しているが未だ有効なインフラは整備されておらず、多様な若者の権利が尊重され自身の人生を主体的に生きられるという状況には至っていないというのが現状です。インフラとして整備されていないということは現時点において具体的な中長期ビジョンが描きにくいこと、利用する若者や家族、従事する職員に対して継続的に必要な環境を用意することの難しさにつながるといえるでしょう。
ゆどうふでは若者が自分らしく、主体的に生きられるためのサポート活動をしています。
一人ひとりが「これが自分なんだ」「これでいいんだ」と思える感覚は、この世界で生きていくためのエネルギーへとつながります。
そんな出来事、出会いと交流が社会の中で多く生まれたらと願っています。
NPO法人ゆどうふ
理事長 辻岡 秀夫